人間の体は約60％の水分で作られています。
細胞内にもありますし、血液やリンパ液、消化液、涙や汗などにも含まれています。
体の水分は一定の量に保つ必要がありますので、水分量を尿によって調節しなければなりません。
そこで重要となるのが腎臓・尿管・膀胱・尿道です。

腎臓の最も大事な役割は、体内の様々な臓器から出た老廃物と血液中の水分をろ過して尿を生成すること。
さらに、水分量の調節だけでなく、電解質の維持、酸性の血液、血圧の調節など体内環境を整えるのも腎臓の役割です。

腎臓で作られた尿が尿管によって運ばれて一時、膀胱に貯められます。
膀胱は袋状の臓器なので、尿が溜まるとどんどん膨らんでいきます。
尿が溜まり排出する準備が整うと、脳に強い刺激が伝わり尿道から尿を排出するのです。

このように、不要な物質を排出してくれる腎泌尿器に何らかの問題が起こった場合には、血尿・タンパク尿・膿尿や頻尿、尿失禁などの症状があるかと思いますので、そのような場合にはきちんと病院で検査を受けるようにしましょう。
とくに女性に多い病気のひとつである膀胱炎は、細菌の感染によって起こってしまう病気なので、尿意があるのにもかかわらず、トイレに行くのを我慢するなどの行為は細菌を体内にとどめてしまう原因となりますので、気をつけましょう。