名古屋市中川区の増森クリニック l 泌尿器科・皮膚科・内科・小児科・耳鼻咽喉科
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よく効いている証拠は、ヒリヒリした痛み! Bスポット療法(EAT)
Bスポット療法(EAT)とは
Bスポット療法(別称:EATとも呼ばれます)とは、消炎剤である塩化亜鉛と言われる薬剤を鼻の奥にある口蓋垂(通称のどちんこ)の後ろの部分である上咽頭(別名:鼻咽腔)と言われる部位に塗布する治療法のことです。Bスポット療法の「B」は、想像がつくかもしれませんが、Biinku(鼻咽腔)の頭文字をとったものです。
「のどが痛い」と言われ患者さんが耳鼻咽喉科を来院された際にドクターが患者さんに口を開けていただき、お薬をスプレーでかける部位ではなく、それよりも少し上の部位(のどちんこの裏)をBスポットと言います。
この上咽頭(鼻咽腔)は、呼吸をする(鼻呼吸)と必ずこの部位を空気が通るので、空気中のホコリやウイルス、細菌の影響を受けやすい場所・ホコリやウイルス、細菌が溜まり場となりやすいため、上咽頭は炎症を起こしやすい部位の一つになります。風邪かもしれないと思われる時の初期症状として、「喉に痛み」を感じる際には上咽頭(鼻咽腔)が腫れているということが多々あります。
Bスポット療法(EAT)の方法としては、綿棒に塩化亜鉛もしくはルゴール液という薬剤(消炎剤)に染み込ませ、口の中から捲綿子(けんめんし)を使用して上咽頭に十分に塗布します。上咽頭に消炎剤を綿棒で塗布をすることがBスポット療法(EAT)であり、実施時間は短い(約1分程度)です。Bスポットに薬剤を塗布している際は、炎症を起こしている部分にお薬を塗っている状態ですので正直に申し上げると「痛み」を感じます。しかし、その痛みこそ炎症を起こしている部位にお薬が塗られているという証拠になります。
Bスポット療法(EAT)を行った(上咽頭(鼻咽腔)にお薬を塗布した)後は、ヒリヒリとした感じがBスポットの部位に数時間します。しかし、そのヒリヒリした感じも徐々に治まっていき、その後は症状がスッキリと改善します。患者さんからの声として多いのは、このヒリヒリとした痛みが強いほど、その後の治りが良かったという内容です。
Bスポット療法(EAT)は、上咽頭(鼻咽腔)の局部に対してのみの治療になるので、乳幼児から大人の方まで、また、妊娠中の方や授乳中の方にも安心して治療を受けていただける方法になります。
Bスポットは、人間の免疫機能のポイントであると言われており、Bスポット療法(EAT)を実施することで、のど風邪以外の様々な症状、疾患の改善・効果があったと報告されています。
Bスポット療法(EAT)の効果
- 鼻やのどの痛み
- 鼻やのどの違和感
- のど風邪(咽頭炎)
- 後鼻漏(鼻水が喉の奥に流れていく症状)
- アレルギー性鼻炎
※頭痛を伴う肩こり、片頭痛、めまいや耳鳴、ぜんそく、掌蹠膿疱症などにも効果があるという報告あり
※新型コロナウイルスの後遺症に対して、Bスポット療法(EAT)を実施することで「コロナ後遺症」に効果がある・改善が期待できる可能性がある治療としての報告がありました。
Bスポット療法(EAT)の受けていただく際の注意点
- 軽い風邪であれば1回のBスポット療法(EAT)を受けていただくだけで症状が改善することもあります。患者さん個々人の症状・炎症の度合いにもよりますが、基本的には週1~2回の通院をしていただき治療を受けていただくことが目安になります。
- 「ヒリヒリ感が強い」ということは、「炎症が強い」ということにつながります。さらに言えば、「炎症が強い」ということは治療後のヒリヒリとした痛みが持続し、治まるまで時間がかかります。「ヒリヒリとした痛みがある」ために治療を止めようとするのではなく、逆に炎症が強いため痛みを強く感じるので、そのような方ほど治療(Bスポット療法(EAT))を継続していただいたほうが良いでしょう。炎症が治まってきているという場合には、お薬を上咽頭(Bスポット)に塗布した際にヒリヒリとした痛みが和らいできます。
- お薬を塗布した後(治療後)の少しの間(数時間程度)は、血の混じった鼻水や痰が出たり、つばがピンク色(つばに血が混じるため)になったりする場合がありますが心配はありません。
- 一時的にではありますが、治療後まれに治療をする前より症状が強くなる、頭痛がする、アトピーなど皮膚症状が悪くなることがあります。その原因としては、上咽頭(鼻咽腔)の炎症が強いためです。
- Bスポット療法(EAT)は補助的治療としてお考え下さい。現在受けているネブライザー治療や飲み薬などがありましたら対象となる疾患の治療を継続しつつ、並行してBスポット療法を行うのが良いでしょう。Bスポット療法(EAT)以外の治療を中断する必要はありません。