名古屋市中川区の増森クリニック l 泌尿器科・皮膚科・内科・小児科・耳鼻咽喉科
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帯状疱疹
帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは・・・
帯状疱疹は、水痘(すいとう)-帯状疱疹ウイルスと呼ばれるウイルスによって引き起こされる感染症です。水疱瘡(みずぼうそう)と帯状疱疹の原因となるウイルスは同じもので初めて水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すると、水痘として発症します。
水痘になったことのある人や、水痘ワクチンを接種した人に起こる病気です。
特徴としては、皮膚および粘膜の
- 小水疱
- 紅斑
- び爛
- 潰瘍
などの病変が挙げられます。
原因ウイルスが異なるため、単純ヘルペスとは違った病気です。多くの患者さんが、体内の神経節の部分で左右のどちらかに水ぶくれや赤みが現れます。神経痛のような痛みを伴うことが特徴です。
水痘の多くの場合は、子供の頃に発症して1週間程度で治っていきます。しかし、治癒した後も水痘・帯状疱疹ウイルスは体内の神経節付近に潜伏しているため、ストレスや過労、加齢などが原因となって、ウイルスに対する免疫力が低下することで、神経節に潜伏していたウイルスが再活性化します。そして、神経を伝わり皮膚に到達するため、痛みを伴う赤い発疹を生じます。これが「帯状疱疹(たいじょうほうしん)」です。通常であれば、生涯に一度しか発症しません。しかし、免疫が低下した場合には再発することもあります。
帯状疱疹の症状
一般的には、神経痛のような痛みが数日~10日間ほど生じます。その後、帯状に赤い発疹が身体の左右どちらか一方の神経に沿って現れることが帯状疱疹の特徴です。
赤い発疹が現れたことに続き、発疹の中央部がくぼんだ特徴的な水疱(すいほう/水ぶくれ)が現れますが、ウイルスが増殖して皮膚と神経の両方で炎症が起こっているため、皮膚の症状に加えて強い痛みがあります。
帯状疱疹が顔面に生じている場合は、結膜炎や角膜炎を引き起こすこともあり、稀に耳鳴りや難聴、顔面神経麻痺などの合併症が現れることもあります。また、下腹部や腰部に帯状疱疹が発症すると、便秘になったり、尿が出にくくなるという症状を伴うこともあります。
帯状疱疹の診断と治癒
典型的な発疹や痛みが現れている場合、比較的診断は容易ですが、痛みの症状のみで、はっきりと赤みや水ぶくれが生じていない場合には、診断に苦慮することもあります。
おおよそ、3週間前後で治癒する予後は良好な疾患になりますが、後遺症として帯状疱疹後神経痛(PHN)や運動麻痺、瘢痕などを残すケースもあり、特にPHNは痛みが何年も残って大変つらい状態が続くことがあります。帯状疱疹かもしれないと思われた際には、できるだけ早く医療機関(皮膚科)を受診することをお勧めいたします。
当院の帯状疱疹の治療法
基本的に治療は、早期に診断を行い、発症初期のズキズキとうずくような痛みを緩和し、皮膚症状の治癒を進めていくとともに、できるだけ早く抗ウイルス剤を使用して帯状疱疹後神経痛(PHN)などの後遺症を残さないよう治療を早期から行っていくことです。