レーザー

鼻の構造はどうなってる?

鼻の構造・働きは?

吸った空気を浄化・加温・加湿します

鼻の中には上鼻甲介、中鼻甲介、下鼻甲介という3つのヒダがあります。
これらの粘膜にはたくさんの血液が流れており、外界から入ってきた空気はここで加温、加湿され、気管へと送り込まれます。
また鼻腔表面は線毛のある粘膜に覆われています。空気中のほこりや細菌などは、この線毛運動によってのどへと排出されます。
アレルギー性鼻炎、鼻の中はこんな状態
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鼻の中が腫れてしまうと…

鼻の中が腫れるとどうなる?

鼻は空気の通り道

前のページの図のように、中央部を鼻中隔で仕切られた鼻の中には、下鼻甲介などのヒダが入り組んでいますが、本来空気の通り道はしっかり確保されています。
アレルギー性鼻炎の方は、鼻の入り口に一番近い下鼻甲介の粘膜がはれて、空気の通り道が狭くなり、鼻づまりが起こります。

鼻づまりにはレーザーが効きます

くしゃみや鼻水に比べて鼻づまりは薬が効きにくい傾向があります。
重症の鼻づまりには、鼻粘膜を焼く「レーザー治療」が効果的です。7~8割の人に有効とされています。
外来で受けられ、健康保険が適用されます。

レーザー治療とは?

レーザーで粘膜を焼くとアレルギー性鼻炎(花粉症)が改善

内服薬や点鼻薬などを使っても症状が改善しない、特に鼻づまりがひどく、生活にも支障を来している…。
そんな重症の人にレーザー治療という選択肢があります。

当院においては鼻の粘膜に低出力の炭酸レーザーをあてます。

手術といっても入院の必要はなく、外来で受けられます。(健康保険も効きます。)
花粉症をはじめとしたアレルギー性鼻炎発症しているときの鼻の中は、粘膜がはれて内腔が狭くなり、空気の通りが悪くなっています。

この結果、起こるのがくしゃみ、鼻水、鼻づまりといったアレルギー症状です。

そこで手術では、はれて肥厚した下鼻甲介という場所の粘膜表面をレーザーなどで焼きます。

すると粘膜は一時的に縮んで凝固し、はれが引きます。
こうして鼻の内腔が広がって空気の通りがよくなり、アレルギー症状が改善するというわけです。

7~8割の人に有効、持続期間は個人差が…

効き目には個人差がありますが、おおよそ7~8割の人に効果があるといわれています。
ただし、焼いた粘膜はやがて再生しますから、1回の手術で症状を抑えられるのは半年~3年程度。
個人差が大きいのですが、残念ながら、これでアレルギーそのものを治すことはできません。

手術は、麻酔薬を染み込ませたガーゼをしばらく鼻の中に入れておいてから始めますから、痛みはほとんどありません。
レーザーで焼く時間は、両側の鼻で3~5分程度。
手術後は鼻の中が多少ヒリヒリしたり、一時的に鼻づまりが強くなったりしますが、1週間ほどで治まります。

当院がおすすめする治療法

基本的には当院では、アレルギー性鼻炎の方に対して、まずは飲み薬や点鼻薬を組み合わせた治療を行います。

しかし、薬を正しく飲み続けることが難しい・眠くなるなどの副作用が心配な方・効き目があまり現れにくい、などの場合、それだけでは症状の改善には難しい場合があります。

その様な場合に当院では「レーザー治療」をおすすめしています。

手術をすると、どうして鼻炎の症状が抑えられるのでしょう?
鼻粘膜の表面を焼くと、ぶよぶよにはれていた粘膜が凝固して鼻の中の空間が広がり鼻づまりが解消します。
また粘膜が硬くなると、外から侵入してきた花粉も付着しづらくなりますし、焼いた場所は水分が失われるので、花粉が付着したとしても抗原が生体内に入りづらくなります。
こうして鼻づまりだけでなく、くしゃみや鼻水などの症状も抑えられるのです。
鼻の粘膜はどうやって焼くのでしょう?
どのような方法で鼻粘膜を焼くかは、医療機関によって異なりますが、現在主流であり、当院でも実施しているのはCO2(炭酸ガス)レーザーです。
CO2レーザーは局所麻酔をすれば痛みや出血もほとんどありません。外来での1回のレーザー治療で1シーズン以上、症状を軽くできます。

増森クリニックでのレーザー治療の流れ

増森クリニックでは、以下のような流れでレーザー治療を行っています。
①初回診察
初回はレーザーで効果がでるかどうか、鼻の中の診察をファイバースコープ等で検査をします。
なお、アレルギー症状が強く出ている場合(花粉症時期の真っただ中など)には手術ができませんのでご了承ください。
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②通常処置・麻酔
予約日に来院して頂き、通常通りお鼻の中を綺麗にした上で、お薬を染み込ませた綿ガーゼをお鼻の中に入れ、30分ほど置きます。(この鼻ガーゼを入れている間が人によっては少しだけ違和感があるかもしれません。)
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③レーザー治療
鼻の中で麻酔が効いた後、診察椅子に座って頂きレーザー手術を行ないます。

鼻の粘膜を焼く
鼻づまりの原因は、鼻粘膜のはれです。鼻の中をふさいでいるはれた鼻粘膜をレーザーなどで焼いて、容量を減らします。

凝固する
焼かれた鼻粘膜は、やけどの皮膚と同じように、凝固して硬くつっぱってくるので、腫れがなくなり、アレルギー症状を抑えられます。

鼻の内腔が広がる
鼻の中をふさいでいた鼻粘膜のはれが解消され、内腔が広がって、空気の通りがよくなります。その結果、鼻づまりが改善します。
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④術後の注意事項の説明
手術後、簡単な注意事項のご説明を行います。
手術後、特に問題がなければ、そのままお帰り頂きます。
術後の状況に応じて痛み止めと腫れを抑える薬を処方いたします。
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⑤1週間後の診察
鼻の中の炎症産物であるかさぶたを除去したり、色のついた鼻水がつくことがあるので、清掃いたします。
この時期には手術後の一過性の鼻つまりも、かなり解消されているでしょう。
少しずつ鼻をかんでいっても大丈夫ですが、無理に自宅でかさぶたをとらないよう、お願いします。
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⑥さらに2週間後の診察
残りのかさぶたを清掃します。
この時点では鼻の通りもかなり改善されているでしょう。
鼻の中の診察が順調であれば終了となります。
根本的にアレルギーを治す明確な治療は現在の医学では存在しない為、レーザー治療といえども対症療法の一つであり、1回行なえばずっと治るというもではありません。
ただし、全く薬なしで満足して頂ける人や、薬の量や、期間を減らす事が可能だったりと、個人差にもよりますが、症状の改善を期待できます。
この手術治療は保険が適用できますので、3割負担の方で費用は約10,000円程度になります。
患者様に納得して頂いた上で、治療を行いますので、ご不明な点はお気軽に当院までご相談ください。
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